嫉妬ねたみの仕組みとは?楽ではないが必ず克服出来る
嫉妬やねたみ
誰かを嫉妬する事ってありますか?
職場で同僚が出世していくのを横目に焼きもちを焼く。
心の中で好きな人がいて、その人が自分とは別の異性と親しげに話しているなら、傍焼きの感情がわいてきます。
彼氏彼女が、夫妻が以前付き合っていた人の事を今でも想っているのか?ジェラシーを燃やす。
誰にでもこんなやっかみの気持ちがあると思います。
嫉妬やねたみの仕組みとは?
他人の良い状態を不愉快に思ったり、怒りを感じて、自分も同じようになりたいと思う気持ちの事です。
所有物,繁栄,有利な立場などのために抱く,憤りのこもった感情です
他の人と同じほど裕福になりたいと欲するだけでなく,自分にないものを他の人が持っていることに腹を立て,それを奪いたくなります。
嫉妬深い人は,他の人のものをうらやむだけでなく,奪おうとするのです。
人を羨ましく思う気持ちは、程度がある意味軽いですが、その気持ちをコントロールしないと嫉妬やねたみのより程度の重い感情に移行していきます。
人は,どれほどお金持ちでも、名声や外見が人より優れていてもまたどれほど成功していようと,ねたみや嫉妬の気持ちが強くなる事があります。
嫉妬や妬みがあるとどんな弊害があるの?
嫉妬やねたみは私達に大きなダメージを与えます。
安らかな穏やかな心が奪われます。
そして嫉妬や妬み、ジェラシーなどの感情は喜びや幸福とは程遠く、怒りや憎しみに発展していきます。
そしてこの感情の怖いところは、制御しないとガン細胞のようにどんどん大きくなって自分でもどうしようもないレベルにまでいってしまいます。
医学会では、この嫉妬や妬みが健康に非常に良くないと発見されています。
妬みをコントロールして制御しないと、夜眠れなくなったり、吐いたり、お腹の痛みに苦しめられます。
社会心理学百科事典」には,「ねたましく思うと,生活を楽しめなくなり,受けている多くの恵みに感謝する気持ちが薄れてしまう場合もある。……そのような傾向があると,幸福にはなれない」と述べられています
そしてそのような状態は私達の生活の質を奪い、人生を楽しく過ごせません。
では自分が妬んだり嫉妬しているかどうすれば分かるのでしょうか?
嫉妬心があるか調べる方法
自分が心の中で思いあたる人が、何か表彰されたり、何かを上手にする事ができた時、喜ぶだろうか?
それとも気が沈むだろうか?
逆に、その人が失敗した時、残念に思えるだろうか?それとも嬉しくなり人の不幸は蜜の味と思うだろうか?
この質問で自分の嫉妬心や妬みがどれほど強いか理解できます。
どんな人に嫉妬し妬むか?
私たちは、自然と他の人と比較してしまう事があります。その比較の対象は自分と似ている人。
どこか自分と同じ価値観、癖、性格、背景が共通する相手を意識してしまいます。
そして私達は自分が特に意識している分野、例えば、能力や環境、行動など。
「出世して羨ましい」「あの人は結婚できて何故自分はできないの?」「あの人はみんなの人気者、それに比べて自分は・・・」などなど
自分が目を向けている欲望を他の人が手に入れるとやっかむ気持ちが出てきてしまいます。
ある女性Aさんは、念願の好きな人と結婚しました。でも相手はバツイチ。別れた奥さんと子供がいます。
子供の親権は相手の奥さん。
なので月に1度旦那は子供と面会する事が許されています。
その月に一度旦那が子供と会いに行く際Aさんも同行します。
でもその度に、(旦那は別れた妻が好きなんじゃないか?)
子供に向けられた優しささえ、以前の元妻の事が出てきてジェラシーの気持ちが沸き起こってきます。
旦那の気持ちを疑い始め、する事なす事信用出来ません。
旦那を問いただしたり、携帯を調べたり夜も眠れません。遂には離婚問題にまで発展してしまいました。
やっと念願の好きな人と結婚できたのに、嫉妬という気持ちに侵され幸せを手放さざるを得なくなりました。
ある男性Bさんは、
自分の会社で出世を目指しています。
でもいつも先に出世していくのは別の人。
上司から褒められるのも自分は少ない。
そこでBさんは上司の行動をいつも探り、疑いの目で見るようになりました。
(この上司は自分の事嫌いに違いない・・・自分は何か嫌われる事をしたか?)
この疑いの気持ちが強くなり、男性Bさんは夜も眠れなくなり、遂にはうつ病を患ってしまいました。
この2人が抱く嫉妬の気持ちは誰しもが共感出来るのではないでしょうか?
でも一つ、そうですこの嫉妬、妬むという気持ちをコントロールして制御しなかったがゆえに本来あるはずの幸せな日々を手放なさざるを得なくなりました。
ではどのようにして、嫉妬や妬みの気持ちを克服する事ができるでしょうか?
嫉妬やねたみの気持ちを克服する方法
1 自尊心を培う
人とよく比較をして嫉妬したり、落ち込んだりする人の根本的原因は自尊心が低いという事です。
小さい頃親から褒められてこなかったり厳しく育てられたり、いじめなどの経験がある人は大人になっても自分には価値が無い、自分に自信が持てないという事があります。
この自尊心の低さを高める必要があります。
一つの方法は、自分を認める。好きになる事です。
自尊心が低い人は自分の欠点に目を向け過ぎているので、逆に良い部分。
どんなに小さな事でもいいので目を向ける必要があります。
時計を修理出来る。
人の気持ちがわかる。
優しい。
なんでもいいんです。
自分の良い部分に目を向けて嫉妬の気持ちを克服しましょう。
2比較しない
人は人。自分は自分。人と比較する人は「人と比較するな」と言われてもすぐには出来ないと思います。
でも意識して取り組むなら必ず出来ます。
人の脳は面白いもので、考えている事が脳神経シナプスの流れを形づくります。
ポジティブな人はポジティブな流れ、ネガティブな人はマイナスな流れが癖ついているんです。
ですから人と比較している、嫉妬している自分に気づいたらすぐに違う考えをしましょう。
そうする事で脳で出来上がった
人を見る→ 人と比較する→ 妬む→苦しい
この流れが変わってきます。
人を見る→比較する→止める
この流れが脳に構築されて癖となれば、今後人と無意識に比較する事があっても直ぐに思考を切り替える事ができます。
他人と比較する癖をやめる「10のコツ」 | TABI LABO
3 相手と友達になる努力
羨んでいる人と友達になる。これは到底不可能でプライドが許さないかもしれません。
でも家で一人、妬みの対象を羨んで恨んでも何も産まれません。
逆に自分を苦しめ心身共に疲れてしまいます。
でも友人になる努力。相手知る努力をすれば見方が180度変わります。
例えば車を運転している時、前に大きなトラックが走っています。
なかなか追い越せません。
ずっと自分の前をトラックが走り不愉快です。
しかもスピードが遅い。
どう思います?
イライラしますね。
でもちょうどカーブに差し掛かった時、
なんと、
この大型トラックの前に小型の軽自動車がいました。
そうです。この大型トラックの原因ではなく彼も被害者だったんです。
同じように妬みの相手を良く知らないと変に勘ぐったり疑ってしまったり。
でもその疑いは疑いにすぎず必ずしも当たっているとは限りません。
でも相手を良く知ると、実は相手の嫌な部分、相手にイライラしていた部分の本当の原因が見えてきます。
実は相手は並大抵ではない努力家だったり、
育った環境ゆえに相手も被害者だったり。
この原因を知れるとすっかり妬みの気持ちはなくなるもんです。
4 感謝の気持ちを培う
感謝の気持ちってなおざりにしてしまいがちなんですが、感謝の気持ちを心で満たすと自然と積極的な気持ちや幸福度が増すんです。
ハーバード大学の記事では「感謝の気持ちはより深い幸福感と強く関係している。
感謝の気持ちがあれば気持ちが明るくなり、より健康に寄与し、ストレスに対処出来る力が備わり、より良い人間関係を築く事が出来る」と報告しています。
人を恨み妬む気持ちが強くなったら毎日の生活で感謝出来る事を考えたり日記をつけるのはどうでしょうか?
最後に
妬みや嫉妬は放置しておくとガン細胞のようにどんどん大きくなります。
そして大きくなればなるほど痛みや悲劇を伴うものです。
自分を正直に見つめてみて嫉妬やねたみを発見したら適切な処理を早めにしましょう。