海外ではまだまだ怖い狂犬病。予防法はどんなものがある?
- 海外ではまだまだ怖い狂犬病。予防法はどんなものがある?
- 日本での狂犬病
- 狂犬病の症状
- 狂犬病かどうか見極める方法
- 人間と狂犬病
- 狂犬病の予防法
- 狂犬病の動物に咬まれた場合
- 最後に
- おすすめ過去記事
- 参考になる外部記事
海外ではまだまだ怖い狂犬病。予防法はどんなものがある?
こんにちわ。春よこーいです。
ここ中国で生活していると、飼い犬、飼い猫に手や足を噛まれたり、引っ掻かれたら、飼い主は直ぐに病院に行き、注射を打ってもらうんです。ここ中国では野良犬や野良猫が多く、自分の犬や猫が外で狂犬病などの重い病気をもらってきてたら大変だからという事です。
現在、日本、ニュージーランド、イギリス、スウエーデン、アイスランド、アイルランド、グアム、ハワイ、等を除いて150ヶ国以上の国と地域で狂犬病が発生していると報告されているので、海外に行く際は要チェックですね。
特にアジアやアフリカでは未だに非常に多くの狂犬病伝染リスクがあり、毎年多くの方が狂犬病で命を落としているそうです。
最近ですと2019年の5月にフイリピンで旅行中に犬と接触したノルウエー国籍の女性が、帰国後狂犬病に発症しており命を落としたというニュースもありました。
そこで今日は狂犬病についてレポートさせていただきます。
日本での狂犬病
日本では1950年狂犬病予防法が制定される前は、毎年多くの犬や人が狂犬病で亡くなっていたそうです。その後この法律の下、犬の登録、予防接種、野良犬の保護等により、わずか7年という短期間で狂犬病を撲滅できました。
現在日本では狂犬病の発生はないとの事です。
しかし海外ではやはり狂犬病はまだまだ多いので、いつ日本国内にその病原菌が持ち込まれるかは不明で、正しい知識が必要との事です。
では狂犬病の症状ってどんなものなのでしょうか?
狂犬病の症状
狂犬病は 狂気、激怒 を意味するラテン語の言葉から来ています。
狂犬病にかかると中枢神経が侵され、気が狂ったようになります。そして患者は水を飲もうとしても水を飲み込む事が出来ず、息苦しくなったり、吐き気が出たりします。水をやたら怖がるのでこの病気は「恐水病」とも呼ばれてきました。
狂犬病かどうか見極める方法
予防接種を受けていない動物が狂犬病に感染すると、発病して症状が出るまでに平均で4ヶ月以上かかります。この狂犬病潜伏期間中に人間に感染してしまう危険性が非常に高いそうです。何故なら、この潜伏期間中に多くの動物は目に見えるはっきりとした症状が見られないからです。
ですから可愛いと思って動物に触っている間にこの恐ろしい狂犬病を感染してしまうリスクがあるのです。
では潜伏期間を過ぎて発病した動物にはどんな症状が出るのでしょうか?
犬
攻撃的になります。なりふり構わず襲いかかったり、噛み付いたりします。また口からネバネバした泡を出します。そして耳に響く、狂犬病特有の吠え声も兆候の一つです。
食事もしなくなり、水を飲めこめなくなります。そして足が麻痺したり、ひきつった状態になります。このような症状が出てから約1週間以内に死亡するそうです。
猫
猫もほぼ犬と同じ症状です。犬と若干違うところは、休む場所を探したり、人のいない場所を求めるところが犬と違います。でも狂犬病の猫も周囲に人がいればさかんに噛みつきたがるので注意が必要です。
馬
感染した場所が痛むので、そこを噛んだり、壁に押し付けたりします。落ち着きがなくなり、異物を頭でつついたり、歯が折れるまで噛み付いたりします。
そして一般的に狂犬病にかかった馬は性的欲求が強くなるそうです。
牛
牛の場合は、よく鳴くようになり、落ち着きがなくなったり、絶えず唾液を出すなどの症状が組み合わさって現れるそうです。そして羊も牛とほぼ同じような症状になるそうです。ですが、牛や羊は噛み付くという事はしないらしく、人が噛まれて感染する事はあまりないそうです。
では人間が狂犬病にかかるとどんな症状が出るのでしょうか?
人間と狂犬病
狂犬病が人の体内に潜伏する期間は3週間〜8週間です。ごく稀に、2週間程度の短い潜伏、また半年以上の長い期間潜伏したケースもあるそうなので、人それぞれの免疫力と関係があるんですね。
危険な兆候が出るのはだいたい最初の2日〜4日間で、その期間に頭痛、発熱、体の不快感、不安感などがあるそうです。でもよく注意していないと風邪などの症状と勘違いしてしまいそうですね。
そして潜伏期間を過ぎた後は、幻覚症状が現れ、精神錯乱状態になります。そして体の痛み、発熱、吐き気、ネバネバした液が出てくる、けいれん、麻痺といった症状が現れます。
呼吸も苦しくなり、物を飲み込むという事が出来なくなります。そしてこの状態になったら、2日〜5日のうちに死亡します。
発病後の有効な治療法は現在発明されておらず、ほぼ100パーセント死亡してしまう怖い病気なんです。
ではどのような予防法があるのでしょうか?
狂犬病の予防法
1 情報収集
自分が行く国の狂犬病情報をチェックしましょう。厚生労働省のホームページから確認する事が出来ます。
また犬や猫を触り、仮に噛まれていないにしろ、舐められたら、その付近で狂犬病が流行っていないか確認してください。
狂犬病の菌がある動物に舐められ、自分に傷口があった場合はすぐに処理をしないなら大変な事になってしまいます。
特に子供連れの場合は、子供に確認しましょう。多くの子供は危険な行為だと認識せずに犬や猫と接触しているケースが多いからです。
2 予防接種を受ける
日本国内でも簡単に予防接種を受ける事が出来ます。
接種回数は3回。接種期間は短いもので3カ月。長くて半年前後の期間を要するので、出発数ヶ月前に病院に行きましょう。
予防接種後は2年間効果があるそうです。
費用は病院によりますが、調べたら1万2千円円〜1万5千円の料金が多かったです。
テレビCMでも話題!ホテル料金比較のトリバゴ
もし狂犬病の動物に噛まれたらどのように対策すれば良いでしょうか?
狂犬病の動物に咬まれた場合
1 出来るだけ、顔、首、手は噛まれないようにする。狂犬病の菌は体内に入ると神経に沿って脳へと向かうので、咬み傷が頭から遠ければ遠いほど、脳に達するのが遅くなります。
2 石鹸と水、もしくは消毒液で早く傷口を洗います。そして消毒液を塗ります。
3 24時間以内に病院へ行く
噛まれた場合は24時間以内に、ヒト抗狂犬病免疫グロブリン(HRIG)の咬傷部位へ注射をし、細胞培養の狂犬病ワクチンの接種が必要です。
事前に狂犬病の予防接種を受けている人は、2回追加で予防接種を受けた方がいいそうです。しかし既に抗体があるので、ヒト抗狂犬病免疫グロブリン(HRIG)接種は必要ないそうです。
最後に
私も動物大好きで、海外でも子犬や子猫等いると餌をあげたくなったり、触りたくなったりします。
でも第一に健康で命あっての動物です。是非海外では動物との接触に注意しましょう。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
おすすめ過去記事
参考になる外部記事