超効果有り。元気が出る言葉の不思議なカラクリとは?
元気が出る言葉
今日は妻とデートショッピングです。妻の雰囲気がいつもと違うなと思い、「今日の化粧は可愛いね」 私は何気なく妻を褒めましたが、この言葉が、妻のモチベーションを下げてしまいました。
皆さんならもう何故妻のモチベーションが下がったかお分かりですね?
何処が相手の士気を弱める発言だったか。
そうです。「今日は化粧綺麗だね」の「は」の部分です。
この言葉では妻は「いつもは化粧が良くないという事?」と感じてしまいます。
相手に元気を出してもらうベストな言葉は「今日も化粧綺麗だね」
「は」を「も」の一言変えるだけで、相手のやる気は180度変わったのです。
もちろん、私と妻はもう結婚して2年経ち交際期間もそれなりにあるので私がどういう人間か、悪気があったのかないのか、すぐに理解しそれ以上雰囲気が悪くなることはありません。
でも家族や友人のような親しい人ばかりが人間関係ではありません。
ビジネスの場や社交の場でも同じような言葉の失敗をして相手の元気の源を下げてないか?
自分でも気づかないうちに、相手のやる気を起こさせない言葉、不快にさせてしまっている言葉をかけていないか?
もっと意識してコミュニケーションをとる必要があると気づかされました。
そして逆にどんな言葉を意識すれば、人間関係が順調にそして相手のやる気を出すことができるのか?レポ―トさせていただきます。
元気が出る叱りと怒り
ひと昔前ではパワハラがまだパワハラとされない、ようはなんでも有りの時代には上司が部下を怒る。こんな事日常茶飯事でしたよね。
私も大学卒業後不動産投資、ディべロッパーの会社に入社しました。
その会社はもろ体育会系。
営業や顧客訪問から帰社すれば上司から
「こんなこともできないのか?」
「根性出せ」「士気を高めろ」
など精神論の怒りを何度となく投げ変えられました。
上手に怒るポイント 相手を傷つけない・攻撃しない:朝日新聞デジタル
入社当初は反骨精神がありましたから、闘志を燃やしバイタリティを下げないように頑張りましたが、そういう言葉ってやる気をださせる力が長続きせずに、そのうち、消極的な考えになってくるんですよね。
「自分はこの仕事向いてないのかな」とか「自分って駄目な奴だな」とか。
そういう思考になると、もう負のスパイラルで、思考が感情にも影響しやる気を出すどころか、うつ病すれすれの状態でした。
ですから、部下や子供など他の人にアドバイスする時は「叱る」と「怒る」とはどういう事かを良く理解する必要があります。
「叱る」を辞書で調べると、
目下の者に対して相手のよくない行動をとがめて、強い態度で相手を責める。
「怒る」は
不満、不快な事が我慢できずに腹を立てる。良くない行動をとがめる」
つまり「叱る」は行為 「怒る」は感情が強調されています。
そして「叱る」と「怒る」に共通しているのは、相手を「とがめる」という事。
「とがめる」という言葉をもう少し柔らかく言うと「アドバイス」です。
もちろん相手の事を考えアドバイスするのはいい事かもしれませんが、相手の力の源を壊す仕方のアドバイスでは全く無意味です。
では同じアドバイスでも相手が元気を出してくれる人、元気が出てこない人がいます。何が違うのでしょうか?
相手の元気を出す為に必要な事
信頼関係
信頼していない、人間関係もそこまで密接でない相手から厳しい事を言われても、士気が下がるだけです。元気など出ません。
よっぽど鈍感な人かM系の人でなければ、厳しい言葉で励まされても、意気込みは打ち砕かれてしまいます。
世の中そんなにバイタリティが強い人ばかりではありません。
そして信頼関係が築かれていなければ、相手を誤解してしまいます。
「自分の事嫌いなのかな?」とか「何か傷つけてしまったか?」とか「自分はダメな人間でなないだろうか?」等と変に勘ぐってしまいます。
そして良かれと思って叱ったり怒ったりしてくれているのに、恨みを買われたり嫌われたりと、逆効果になってしまいます。
ですから叱る、怒る相手にはよくコミュニケーションをとり信頼関係を築いておく必要があります。
信頼関係を築くために大切な6つのコト | TABI LABO
視点の共有
人と人とがコミュニケーションをとるには、目線の高さを合わせる必要があります。
「木を見て森をみない」という例えがありますが、「木を見ている人」と「森を見ている人」とでは視点が違います。
「木」を見ている人は木の枝や1本1本の木を詳細に観察してますが、森全体は見えません。
逆に「森」を見ている人は森全体は見てますが、木の枝や1本1本の木々がどのように重なりあってるか、どう生えているか?は分かりません。
人と人のコミュニケーションの分野でも同じ事が言えます。
相手が見ているのは「木」なのかそれとも「森」なのか、この視点を同じにしないなら、どんなに熱い心で、良い言葉を相手にかけても内的動機は動かされず、前へと進む気持ちにはなれないかもしれません。
言葉の選択
気配りが足りないと、相手を不快にさせる言葉を出してしまいます。
例えば、お父さんと子供の例で、子供がお父さんに何かを聞きます。
でもお父さんは聞かれた事の知識がありません。どう答えますか?
A 「お父さん、知らない、自分で調べる癖をつけなさい」
B 「お父さんも知らないんだ。お父さんも知りたいし面白そうだから一緒に調べてみようよ?」
この2つ答え方、どちらが子供のやる気を出す言葉でしょうか?
答えはBです。
Aの答え方ですと、子供との信頼関係は築けませんし、子供と同じ目線である視点の共有もできていません。そして言葉の選択が悪いので子供のやる気を奪ってしまいます。
ですから同じ事を伝える言葉なのに、相手への伝わり方真逆になってしまうんですね。
元気がでる言葉
よく仕事場や、スポーツの場、家庭で、「○○するな」と言いますが、これは相手が元気にならない言葉の代表例です。
私は学生時代バスケットボール部に入っていました。そこのコーチは厳しい人で、よく「ミスをするな」 「絶対に負けるな」「走り負けたら明日からグラウンド倍走らせるからな」
こんな激励のオンパレードでした
監督は(試合に勝ってほしい)という一心でこのような言葉をかけていたと思うのですが、私達は「負けたらやばい」「怒られる」というマイナスイメージが先行し試合中元気がでるどころか追い込まれて試合していました。
そんな緊張感があるから、ここぞって時についミスしてしまうんです。
失敗したくないという気持ちの前に失敗している自分を強くイメージしてるんです。
だからどうしても失敗して、試合に負けて、グラウンド走らされてと、負のスパイラルです。
現代のテニス、水泳、バレー、多くの有名選手には必ずコーチがついています。
そしてそのコーチはけっして「○○するな」なんて負の言葉で相手の活力を奪わない。
逆に、「今日ここで勝ったら君はヒーローだ」 「すごいいいプレイだ」「君にしかできない」
などとポジティブな言葉をかけ相手を元気にさせます。
そしてその結果試合で望み通りの結果を出すことができているんです。
ポジティブな言葉で成功をイメージさえるんです。
これが相手のモチベーションをアップさせ元気を出させるトリックなんです。
ですからビジネスの場でも、「今日営業とれなければ減給だ」というより、「営業がとれればボーナスあげるぞ」と言った方が、バイタリィが違ってきます。
家庭の場でも、お母さんが子供に、「宿題しなきゃオヤツあげない」というより「宿題終わったらおやつにしましょう」と言った方が力の出方が違ってきます。
ですから「○○するな」 ではなく「○○できる」などのポジティブな言葉に変換するなら相手はやる気を出し、元気が出てきます。
例
- ミスするな → 丁寧にやろう。堂々とやろう
- 心配するな→ 安心しろ。自信を持て。必ずできる
- 負けるな→ 絶対勝てる。全力を出そう
- 気を抜くな→ 集中しよう。熱心に取り組もう。
- あきらめるな→ 最後までやり抜こう。継続は力なり
【名言】前向きになれる!元気が出る!【言葉】 - NAVER まとめ
最後に
今日は、相手が元気が出る言葉はどういうものか?レポートさせていただきました。言葉って力があります。人を傷つける事もあれば、元気を与える事も、やる気を出す事も癒す事もできます。
言葉の力は無限ですね。これからも元気の出る言葉を
意識して周囲の人、そして自分自身の意欲を高めていきたいと思います。
最後まで読んで下さり有難うございました。